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鼻って何のためにあるの?~こどもの鼻水と中耳炎についてのおはなし。②

こんにちは。

短い梅雨が終わり、7月になりましたね。まるで8月のような強い日差しの日が続く今日この頃なので、

今後も熱中症にはくれぐれも気を付けて、無理のない過ごし方を心がけましょう。


さて前回のブログの続きをお話ししていきたいと思います。


前回は、簡単に人間の鼻は複雑な構造をしていて、機能・役割を持っていることの説明をしましたね。

においを嗅ぐ機能(嗅覚)のみではなく、②声を整える(発声・共鳴)、③鼻内の空気を温め湿らせる(加温・加熱)、④鼻内に入ってきた異物のシャットアウトする(異物防御・繊毛運動で異物を除去するフィルター機能)、この4つの機能があげられます。


特に鼻内に入って来た異物をシャットアウトする機能鼻水と中耳炎に深い関わりを持っています。


鼻水(医学的には鼻汁)がどのようにして作られるか、知っていますか?


鼻水は鼻腔・副鼻腔からの分泌液、鼻涙管を通ってきた涙液、粘膜からの漏出液、呼気から凝結した水分から作られています。だいたい1日24時間で1Lから1.5Lもの鼻水が産生されています。


鼻水(鼻汁)は鼻粘膜の防御機構に深く関わっています。前述したように鼻汁は鼻粘膜を覆って温めるとともに、鼻呼吸に際して鼻からの吸気を湿らせ、さらに呼気中の水分を鼻粘膜で再吸収しており、鼻腔内の水分バランスを一定に保つ大切な働きを担っています。


さらに、異物や抗原が入ってきた場合は鼻汁を作り出して感染防御や異物排除をおこないます。細菌やウイルスが入ってきたときもおなじです。

ウイルス感染、細菌感染が持続しますと鼻腔のみではなく副鼻腔に炎症が広がっていきます。そのときも粘膜では感染防御のために鼻汁を出し続け、白血球の死骸である膿(うみ)が混じります


こうやってどろっとした鼻水(膿性鼻汁)が出ることになります。(多くはウイルス感染からおこる急性細菌感染によっての急性副鼻腔炎で膿性鼻汁になっていることが多い印象です)特に小さなお子さんはウイルスによる 上気道の感染を繰り返しやすく、副鼻腔炎の炎症を 起こしやすい状態にあります。


どろっとした鼻水(膿性鼻汁)が生じた場合はなるべくそのままにせずに鼻をかむ、吸引するなどの対策を取ることが中耳炎を引き起こさせないためにも、とても重要になります。




次回のブログではどろっとした鼻水と中耳炎の関わり、鼻と耳の構造にもスポットを当てておはなしをしていきます。③につづく~

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