花粉症について~①(花粉症のこれまでと現在)
こんにちは。わたなべ耳鼻咽喉科院長 渡邊敬です。本日は、花粉症の話を2回のブログ記事に分けてお話ししようと思います。
すっかり、春先の国民病になった感じのあるスギ・ヒノキ花粉症。2月が近づくと憂鬱になってくる方も多いことと思います。
60年ほど前までは日本には花粉症を代表とするアレルギー性鼻炎は非常に少なく、まだいわゆる蓄膿症が多かったのです。
スギ花粉症が初めて報告されたのは1964年で、このころから食生活や住居の欧米化、衛生状態の改善、抗生剤など薬剤の開発、進歩などもあって次第に病気の方も感染症から非感染性のアレルギー疾患へとシフトしてきたのです。
また、戦後すぐに全国的に植林されたスギの木が成熟し伐採されないこともあって毎年2月から4月にかけて多量の花粉を飛ばすようになってきました。 その結果、次第にスギ花粉症は増加、低年齢化もし、今では日本の人口の4割近くにも上ると推計されています。 →花粉症について~②へ続く
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