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①あじさいネットの立ち上がり~あじさいネットごぞんじですか?~



こんにちは。わたなべ耳鼻咽喉科院長の渡邊敬です。

今回のブログは、「あじさいネット」を中心としたテーマで数回に渡り、お話ししたいと思います。


まず、「あじさいネット」をごぞんじでしょうか?みなさんも医療機関で耳にしたことがあるかもしれません。


説明しますと、「専用回線を利用したクリニック(一次医療機関)と二次医療機関との間の医療情報ネットワークシステム」のことです。平成16年より全国ではこのような取り組みがまだ少なかった時からこの大村でスタートし、私も当初から参加しております。あじさいネットのホームページにも記載されていますが、高セキュリティ対策のイントラネットで個人情報は厳重に守られています。


医師は患者さんをただ紹介すれば終わりではなく、自分の医院に戻ってこられたときには、紹介先での経過も把握しておくことによって、信頼関係が生まれきめ細かな医療が可能となります。


私の経歴の紹介にもなるのですが、平成2年7月にそれまで5年余り勤めていました大村市立病院(現市立大村市民病院)を辞し大村市の現在地で耳鼻咽喉科の診療所(クリニック)を開院いたしました。


熊本大学を昭和50年に卒業した後も熊本に10年ほどいましたので、5年間余の大村市立病院勤務医時代の経験と人脈は大いに役立ちました。


大村市立病院時代は外来診療に加え手術も年間100例前後は行っていましたが、頭頸部悪性腫瘍や真珠腫性中耳炎をはじめとする難治性疾患は、長崎医療センター(当時は国立長崎中央病院)に紹介しており、学会や講演会への参加したその際に自然なコミュニケーションにて連携を取ることもありました。


大村市医師会に入ると先進的でやる気のある人たちが多く、保険医療のことや在宅医療のことなどを中心に会合も多かったと思います。


また大村地区には長崎医療センター県立精神医療センター大村市民病院と高次医療機関があって、私が開業した30年以上前から毎年大村市医師会とこれら3病院との間で地域医療連絡協議会が開かれており現在続いています。


このようによりよい医療を提供するには、患者さんの経過を相互の医療機関が把握することが大変重要で、患者さん・クリニック・二次医療機関の間のそれぞれお互いの信頼関係やコミュニケーションが大切になります。


~あじさいネット、ごぞんじですか?②~に続く


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