今年の花粉症の話。2019年の花粉飛散は時期が早くて量が多い傾向です。
- watanabe-jibiinnkouka
- 2019年2月25日
- 読了時間: 3分
こんにちは。3月も近づきつつある今日この頃、朝夕の冷え込みが緩まってきて春の訪れを感じる日々ですね。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
花粉の飛散が目に見えてわかるのもこの時期ならでは・・・ですね。車のボンネットや窓に付着している黄色い粉、花粉が今年は大量に飛んでいる模様です。
本日2月25日の朝の長崎県医師会の花粉の観測結果(土日の分も合わせての3日分)でも大村市はスギ花粉個数が2310個/㎠です。長崎市は768個/㎠、諫早市は997個/㎠、佐世保市は1496個/㎠、と非常に多い結果が出ています。50個以上で非常に多い、となるので量の多さが一目瞭然です。
さて、先日、2月11日(祝)にNBCのNスタという情報番組にてわたなべ耳鼻咽喉科専門医・非常勤医師の渡邊毅医師が今年の花粉症の傾向と対策の話をしました。今年の花粉症を知り、対策を考えることは大切です。内容を紹介いたします。

今年は暖冬の影響で、長崎県内での花粉の飛散が2週間ほど早くなっています。

今年は花粉量そのものも多く飛散する条件がそろっています。昨年の夏は日照時間が長く、気温が高く、降水量が少ない夏だったために花粉を飛ばすスギやヒノキの雄花が育ちやすい条件だったからです。

そのため、例年の1.5倍から3倍の花粉の飛散量となる見込みが今年は予想されています。

時期も早く、飛散量も多い今年は、早めの花粉症対策が求められています。

花粉が付着しやすいウール素材の上着を避ける、ゴーグルタイプの眼鏡を着用するなどなるべく体内に花粉を取りこまないように気を付けたり、

国が推奨しているマスクの付け方で、花粉カット率が約99%になる「インナーマスク」の方法で花粉を口や鼻から侵入させないようにすることも効果的な方法です。

「インナーマスク」のやりかたは簡単です。化粧用コットンなどを丸め、ガーゼを被せ鼻の下にあてます。

その上からマスクをいつも通りにつけるだけです。すぐに実践できるのでみなさんもやってみてください。
また、専門医からの花粉症対策アドバイスとしては、


花粉症は早めのセルフケアが重要です。たとえば、舌下免疫療法を花粉シーズンが来る前に行っておくことで自分の免疫力を高めておいたり、

花粉が体内に入っても、アレルギーが反応しない体質に戻すことを心がける、などです。

花粉症のアレルギーへの免疫力を高める機能に注目し、乳酸菌を使った研究を長崎大学病院では続けられています。

ヨーグルトや乳酸菌飲料など手軽に摂取することのできる乳酸菌により、体質改善につながり花粉症を軽減していけるのではないか、と研究されています。

今年の花粉飛散のピークはスギ花粉が2月下旬から3月上旬、ヒノキ花粉が3月下旬から4月中旬と予想されます。
みなさん、日常生活において花粉を体内に入れないことに気を付け、セルフケアも意識してみましょう。花粉の飛散が多くアレルギー症状がひどくつらい場合はいつでも当院へご相談ください。